2025年3月後半、AI分野では注目すべき進化が次々に起こりました。なかでも話題となったのは、ChatGPTの画像生成機能の大幅進化と、Googleの「Gemini 2.5」登場です。
- ChatGPTが“絵を描くAI”から“プロのデザイナー”へ進化!
OpenAIがChatGPTに最新の画像生成機能(GPT-4o)を統合し、驚くほど高品質な画像生成が可能になりました。
これまでの「なんとなくAIっぽい絵」ではなく、細かな指示にもしっかり応える、本格的なビジュアル制作ツールになっています。
なにが進化したの?
● 日本語でもOK!会話しながら画像を洗練できる
● 1つの指示で10〜20の複雑なオブジェクトを描画可能
● アートスタイル(例:ジブリ風)やフォトリアル系にも対応
● アップロードした画像を学習し、それを元に新たな画像生成も可能
中小企業での使い方アイデア
● 販促チラシやPOPのデザイン案をAIに作らせる
● プレゼン資料の表紙や挿絵をスピーディに作成
● SNS投稿用のイラストやアイキャッチ画像を即時生成
● 製品モックアップや広告バナーの下絵をAIに任せて時間短縮
ChatGPT無料版でも数枚作れます。例えば、自社のロゴなどを添付し「このロゴをデザイン性そのままで、桜のデザインを加えてアレンジして」と指示するとかなり精度良い画像ができます。お時間ある方はぜひお試しあれ。 - GoogleのGemini 2.5が無料開放!AIが“考える”時代へ
Googleは最新のAIモデル「Gemini 2.5」を発表。
このモデルは「ただ答える」のではなく、考えてから答える“思考型AI”として登場しました。
なにがすごいの?
● 回答に至るまでの思考プロセスを内部で重視
● 画像・音声・動画・手書きメモまで理解するマルチモーダルAI
● 指示文(プロンプト)からコードや図解、アニメーション生成も可能
● 月数回は無料でも高性能モデルが体験可能!
中小企業での活用例
● 営業資料や会議資料の要約・整形を自動化
● 社内の複雑な情報(例:売上データや顧客の声)を図やグラフで見える化
● 日報の分析や週報の自動サマリー化
● 社内ツールの簡単なプロトタイプWebアプリをAIが構築
弊社もこのGeminiの図やグラフの機能は研究中です。無料部分の気前が良いので今後も大注目です。さすがGoogle。
その他のニュース
■ Nvidia GTC 2025:AIが物理空間へ本格進出
3月18日に開催されたNvidiaのGPU Technology Conference(GTC)2025では、生成AIの応
用が一気に現実世界に広がることを印象づける発表が続出しました。
主な発表:
● Isaac Groot N1:オープンソースの人型ロボット用AI基盤モデル。異なるロボット間の共
同学習を可能に
● Cosmos:AIの物理環境シミュレーション支援プラットフォーム。自動運転やロボット開発
に貢献
● Isaac for Healthcare:医療AI向けモデルで、手術支援・画像診断・リハビリへの応用を
想定
● Accelerated Quantum Research Center:量子計算とAIの融合により、創薬や新素材
開発の加速を目指す
さらにGMとの戦略的提携も発表され、NvidiaのファンCEOは「AIが物理空間に進出する時代の
到来」と語りました。
■ OpenAIの米政府への政策提案:「AIの自由な学習環境を」
同じく3月18日、OpenAIは米国政府に対してAI政策の提案書を提出。
提案の要点:
● AI開発の自由度を確保する政策を推進
● 州ごとの規制を統一するため、連邦法の優先適用を提案
● AIが著作権付き資料から学習できるようにする「フェアユース」戦略を主張
この提案が受け入れられれば、AIの学習範囲が飛躍的に広がり、技術進歩のスピードも加速す
る可能性があります。
■ Microsoft Ability Summit 2025:AIとアクセシビリティ
Microsoftは第15回 Ability Summitを開催し、AI技術と社会的包摂のあり方について議論しまし
た。
● 世界164カ国から2万人以上がバーチャル参加
● 聴覚・視覚などの障害を持つ人々へのAI支援ツールの進化が紹介
● AIが「すべての人に働きやすい社会」を実現する可能性に注目が集まりました
■ ソフトバンク、OpenAIに最大5.9兆円を出資へ
ソフトバンクグループはOpenAIへの最大400億ドル(約5.9兆円)規模の追加投資を発表。これに
先立ち、同社はAI半導体設計会社を約9700億円で買収しており、生成AI分野への本格参入を
強化しています。
■ 韓国LG、推論型AI「EXAONE Deep」をオープンソース公開
LGグループのAI研究所は、韓国初の推論型AI「EXAONE Deep」のオープンソース公開を発
表。今後は韓国発のAIエコシステムの発展にも注目が集まります。
■ 企業の生成AI導入動向:期待と慎重さが交錯
大手企業経営者への調査結果では:
● 約7割が「生成AIが今後のビジネスに影響」と回答
● ただし、3割は「投資を増やす予定」と回答しており、多くはまだ慎重な姿勢
■ AIデータセンター建設ブームと「バブル」懸念
生成AIの成長に伴い、世界中でデータセンター建設が急増中。
一方で、過剰投資による「供給過剰バブル」が起きるのでは、という懸念も出ています。
おわりに
2025年3月後半のAI関連ニュースを振り返ると、高性能AIモデル の
進化、ビジネスにおける応用範囲の拡大、倫理・規制に関する議論の活発化など、AI分野 が急
速に進展していることが改めて確認できました。GoogleとOpenAIによる最先端モデルの 開発競
争は激化しており、それぞれの戦略が今後のAI市場の方向性を左右する可能性があ ります。ま
た、顧客対応、創薬、サプライチェーンなど、様々な業界でAIの導入が進んでおり、 その効果が
具体的な形で現れ始めています。一方で、AI生成物の著作権に関する法的判断 や、EUにおけ
るAI規制の動きなど、倫理的・社会的な課題への対応も重要なテーマとなってい ます。
ビジネスパーソンは、これらの最新動向を常に把握し、自社の事業戦略にどのようにAI を取り込
むべきか、慎重かつ積極的に検討していく必要があるでしょう。
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